【任天堂】Wii U専用の対戦シューティングアクションゲーム『Splatoon(スプラトゥーン)』が大ヒットしたのも1年以上前の話。※『スプラトゥーン』の発売日は2015年5月28日
流行というものは去るもので、ニコニコ動画のゲームランキングにスプラトゥーンの対戦動画が入るのも少なくなってきました。
同時期にマリオメーカーも盛り上がりましたが、2016年以降Wii Uの新作タイトルで話題になったソフトは少ないです。
【11月追記】Wii Uの生産がついに終了か?
2018年3月期まで生産が続けられると見られていたWii Uですが、この11月に入り海外ではWii Uの生産がどうやら完全に停止してしまっているようです。
今年の10月20日(木)に次世代機である『Nintendo Switch(ニンテンドースイッチ)』を正式発表。
すでに発売日も決定しており次世代機Nintendo Switchへの移行のため、Wii Uの生産がいつ終了してもおかしくはない状況でした。
2016年9月30日時点でのWii Uの販売台数は1,336万台と、据え置機としては過去最低の販売台数のままどうやら生産が終了してしまうようです。
※ちなみに過去 Wiiは1億163万台、ゲームキューブは2,174万台、ニンテンドウ64は3,293万台の販売を記録しています。
また、任天堂公式ホームページに掲載されている「Wii U スプラトゥーン」「Wii U プレミアム」セットの生産(日本国内)が近日終了予定となっており、いずれ在庫が尽きれば販売自体も終了する方向へ向かうでしょう。
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【追記終了】
Wii U向けの新作ゲームソフトがいよいよ0に
2016年10月13日(木)に『ペーパーマリオ カラースプラッシュ』と『LEGO®スター・ウォーズ/フォースの覚醒』が発売されたのを最後に、Wii U用の新作ソフトは2017年発売予定の『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』を残すのみ。
※LEGO®スター・ウォーズ/フォースの覚醒はマルチプラットフォームタイトル。
まだ次世代機である任天堂NXの発売も決まってない中でWii Uの終焉が近づいています。
販売台数が低迷する任天堂 Wii U
2006年に発売された第7世代ゲーム機のWiiは、全世界で1億台以上売り上げた傑作でしたが
2012年に発売された次世代の家庭用ゲーム機Wii Uは、発売から4年経った2016年3月時点での累計販売台数は1,280万台と低迷しています。
■プレイステーション4 販売台数 4,000万台(※2016年5月時点)
■Xbox Onw 販売台数 2,050万台(※2016年4月時点)
■Wii U 販売台数 1,280万台(※2016年3月時点)
第8世代の家庭用ゲーム機はSONYのプレイステーション4が市場を独占、Wii UはMicrosoftが開発したXbox Oneにも販売台数で負けるというありまさです。
家庭用ゲーム機としては短命に終わった『Wii U』
まだWii Uの生産終了は正式に発表されていませんが、そと時が近いかもしれません。
販売不振により度々生産が停止することがあったWii U、任天堂の決算発表ではWii Uの生産は2018年3月期まで続ける(予定)としていますが、次世代機ニンテンドーNXの開発状況次第では生産終了の時期が早まるかもしれません。
通常、一般家庭向けの据え置ゲーム機は約7年サイクルで新型ゲーム機が登場するのですが、Wii Uは4年程度しか持ちませんでした。(※正確にはまだ販売終了にはなっていませんが……)
短命に終わったゲーム機といえばSONYのPSXが有名ですが
※PSX(ピーエスエックス)は、ソニー株式会社が2003年12月13日から2005年にかけて発売していた、ハードディスク搭載DVDレコーダー(ハイブリッド・レコーダー)。
ハイブリッド・レコーダーにPlayStation 2としての機能を併せ持つのが特徴で、後のソニー関連製品で広く採用された「クロスメディアバー」を最初に導入した製品としても知られる。
Wikiより引用
PSXはゲーム機としては実験的な側面もあり、まだHDD搭載レコーダーとしては結構売れたみたいで失敗作とは言えません。
しかし任天堂 Wii Uはゲーム機事業の柱でありながら、収益の足を引っ張るなど後のゲーム史上で失敗に終わったゲーム機として語り継がれる迷機になるでしょう。
家庭用ゲーム機は難しい局面にきている
Wii Uは遊びのコンセプトとしては挑戦的で面白く、前機種のWiiではそれが成功していたので任天堂自身もここまで売れないとは予想できなかったでしょうが……、事業というのは早々上手くいかないもです。
日本ではスマートフォン向けのアプリゲームの登場で、据え置ゲーム機市場全体の縮小も影響しているとは思いますが、PS4が好調な中、世界全体でWii Uが売れていないという事は、何かしらの欠点と言うか弱点があるということです。
ニンテンドー64以降の弱点として、任天堂は自社が発売するソフトはマリオやポケモンシリーズに代表されるように化け物揃いなのですが、他のサードパーティーが開発するソフトが少ないのが特徴です。
独創的な設計思想はソフトメーカーがついてこれずに面白いゲームソフトが作れないリスクが発生します。(Wii U独自のゲームパットや操作性、遊びの方向性がゲーム制作の難易度を上げていた)
ゲーム機は面白いゲームソフトが登場しなければ、ただの漬物石です。
次世代機のニンテンドーNXが売れるためには、その点を改善しなければWii Uと同じ轍を踏みかねません。
■任天堂の今後
最近の据え置ゲーム機はユーザーが求める映像技術やゲーム性のレベルが高く開発費が高騰しがちです。
一方でスマートフォン向けのゲームが低コストで一発当たれば数千億単位での利益が見込めるので、もし次期のNXも失敗すれば任天堂はゲーム機の開発から手を引く可能性もあると思います。(※注釈、例えNXが失敗したとしても3DS等の小型ゲーム機の開発・生産は続けると思います)
古くからのゲームファンとしては非常に残念ですが、ゲーム開発を事業として行っているからには利益を出さないといけないので、経営戦略的には仕方のない判断だと思います。