「ロボコップ(2014)」(RoboCop)は、ジョゼ・パジーリャ監督による2014年のアメリカ合衆国のSFアクション映画である。1987年製作のポール・ヴァーホーヴェン監督作『ロボコップ』のリメイクで、通算では4作目の作品
初代 ロボコップシリーズ
子供時代に観たポール・ヴァーホーヴェン監督作の初代ロボコップの映画はトラウマもの、低予算で作られたものの興行収入が5300万ドルを越える大ヒットとなった、いわゆる『B級映画』の一本
ロボコップ2、ロボコップ3では比較的マイルドになり
日本企業“カネミツ・コーポレーション”に買収された設定のオムニ社や最新鋭の忍者っぽいアンドロイドである“オートモ”の登場など
当時バブルで勢いのあった日本に関連した設定が映画に盛り込まれるなど
日本向けのマーケティング戦略が執られていたのも印象に残っています
80年代後半の洋画は『バック・トゥ・ザ・フューチャー』や『ダイ・ハード』など日本の企業や製品がよく出ていたなと感じるのは気のせいでしょうか?
最近の映画だと『トランスフォーマー ロストエイジ(2014年製作)』では中国市場を意識した構成になっていますし
(ロストエイジは米パラマウントと中国の放送企業・中国電影頻道など2社による米中合作映画)
中国人女優の出演シーンが追加された『アイアンマン3』など、その時代の勢いのある国、市場向けに映画を創るのは当然といえば当然です
映画レビュー評価 ロボコップ 2014
さて話を『ロボコップ2014』に戻しまして、せっかく映画をレンタルして観たので感想なんかをブログに。
評判的にはまあまあ、初代ロボコップの熱狂的なファンならこの映画は微妙と思うかもしれません
よく言われているのが「オリジナルと比べるとあまり特徴が無い、万人向けって感じ」
主人公がロボコップになる過程や葛藤などが描かれているのですが印象が薄い
後半になるにしたがってそんなドラマパートがどんどんと希薄になっていき
出てくる悪役も、そこまで強烈なキャラクターがいないので全体的に印象に残りにくい形になっているのだと思います
戦闘シーンのアクションやCGなんかはよくできているのですが、もう少し緩急つけた派手さがあったら良かったかな
動きが『リベリオン』のガン=カタぽい動きだったり
世界観的に結構ロボット技術が発達してそうな割には、そこまでハイテクな戦闘シーンはなかったり、悪く言うと地味でしたね
完全生身のバットマンの方が強いんじゃないかとツッコミたいようなロボコップ
強さてきには
アイアンマン(中身は人間)>バットマン(ほぼ生身)>ロボコップ(ほぼ機械)
せめてバットマンよりは強そうに描いてほしかった(笑)
ロボコップのデザイン
デザイン的にはものすごくかっこいいし、初代ロボコップとの対比のためのデザインと色なんでしょうけどスタイリッシュすぎてロボットぽくない
アメコミのマーベル コミックにでてくるヒーローみたいな
ロボットというよりヒューマン系のヒーローになってるところも初代のファンにとっては残念かも
もう少しロボットぽいデザインとギミックがあれば従来のファンに受けたのに(一応、初代ロボコップのオマージュギミックもありますが)
ロボコップ 出演者(俳優、女優)
・アレックス・マーフィ刑事(ロボコップ)・・・ジョエル・キナマン
スウェーデン出身の若手俳優、端正な顔立ちとワイルドな雰囲気が魅力
『マイティ・ソー』や『マッドマックス』シリーズの第4作の主演候補に挙げられていたほどの最近注目の俳優さんの1人
・クララ・マーフィ(マーフィ刑事の奥さん)・・・アビー・コーニッシュ
マーフィ刑事の奥さん役の女優さん。かなり美人、綺麗。
・デネット・ノートン博士(ロボコップを作った博士)・・・ゲイリー・オールドマン
この人は悪役も味方もどちらでも出来る器用な役者なので、敵なのか味方なのかがわからないのが面白い。最初、観ていた時ゲイリー・オールドマンだと気づかなかった
『フィフス・エレメント』や『レオン』の頃の悪役のイメージが強いのと、ゲイリー・オールドマンも歳をとったなと・・・『ハリーポッター』シリーズを観ていないので、その期間のゲイリー・オールドマンの変遷がすっぽり抜け落ちてる、そのせいで気づきませんでした
映画『アバター』でいい演技する女優さんがいるなと思っていると、実は女優さんはシガニーウィーバーだったりと・・・映画好きなのに自分も歳をとると俳優さんに気づかないことが多くなる^^:
ゲイリー・オールドマンは近年の『バットマン』シリーズにもでているようなので今度観てみたいと思います、好きな俳優さんの1人
・パトリック・“パット”・ノヴァック(極右のTVショー司会者)・・・サミュエル・L・ジャクソン
ありとあらゆる映画にでている超有名なベテラン俳優
2011年には史上最高の興行収入を上げた俳優としてギネス記録を達成した
日本では1995年の『ダイ・ハード3』でジョン・マクレーンの相棒になるハメになった電気工事士のゼウス・カーバー役で知名度をあげた
42歳でブレイクした意外と遅咲きの俳優さん
初めてサミュエルを知ったのはM・ナイト・シャマラン監督の『アンブレイカブル』
・レイモンド・“レイ”・セラーズ(オムニコープ社社長)・・・マイケル・キートン
一応今作のラスボス?そこまで悪い人には見えなかったけど最後は撃たれて死んじゃった
『24』のキーファー・サザーランドに似ていると思うのは私だけ?
ロボコップ2014 まとめ
批評を総括すると「思っていたよりもずっと良い出来栄えだったが、原作より良い訳ではない」本当にこれに尽きます。
映画のデキとしては悪くないのに初代ロボコップの印象があまりにも強すぎてそれと比較されるので相対的に評価が低くなる、もったいない映画の1つです。
満足度は5段階評価の3.5点
全体としてはよくできている映画なので時間泥棒にはなりませんでした
欲を言えばもう少しインパクトがあれば好評価が貰えたのになといった感じです
観て損はない映画だと思います
しかし旧作の熱烈なロボコップファンだと期待して観ると、厳しい評価になるかも
まったりライトに観ましょう!