ニコニコチャンネルとは?
ニコニコチャンネルとは株式会社ドワンゴが運営する動画共有サイト『ニコニコ動画』で提供が行われている収益分配型のマルチコンテンツプラットフォームです。
動画の再生数に応じて報酬が貰える『クリエイター奨励プログラム』とはまた別のサービスで、総登録会員数5,000万人以上のニコニコユーザーに向けてクリエイター(チャンネル開設者)が個人や企業に関係なく自由に動画やブログ、物販などを販売しユーザー(視聴者)から収益を得ることができます。
ニコニコチャンネル コンテンツの種類
ニコニコチャンネルのコンテンツ(収益をあげる方法)は主に5種類あり。『動画』『生放送』『ブログ』『イベント』『物販』で各種マネタマイズが可能です。
■ニコニコチャンネル 動画
自分のチャンネル専用の動画配信が可能で、普通のニコニコ動画への投稿と違い有料でコンテンツを販売することにより収益を得ることができます。チャンネル会員限定の動画を投稿するなど希少性を生み出すことでマネタマイズしていきます。
■ニコニコチャンネル 生放送
ニコニコ生放送の機能を使ってチャンネル開設者がリアルタイムで視聴者と映像やコメントの共有ができ、ユーザー間とのコミュニケーションを楽しめるのが特徴です。
普通のニコニコ生放送と違い有料で動画配信をすることにより収益を稼ぐことが可能!また配信時間も24時間、番組の予約や配信時間の延長が無料など、ニコニコチャンネルで生放送をする方が何かと優遇されています。
■ニコニコチャンネル ブログ
ブログを利用したテキスト記事を制作配信することでマネタマイズしていきます。
単なるブログ形式だけでなく会員限定のメールマガジンや電子書籍での配信も可能です。ブログの販売方式としては月額課金型のブログ配信や、1記事毎に個別に料金設定をすることができます。もちろん無料ブログとして記事を投稿することも可能です。
■ニコニコチャンネル イベント
大手プレイガイドの『チケットぴあ』やYahoo! JAPANが提供するデジタルチケット発行サービス『PassMarket』などの公式サービスを利用してチャンネル会員限定のイベントチケットを販売できます。
利用方法としては会員だけが参加できるサロンやライブチケットの先行販売、個人で開くイベント(視聴者との交流)の招待券など、工夫次第で色々なことが可能です。
■ニコニコチャンネル 物販
グッズ作成・販売サービスの『SUZURI』を利用してチャンネル会員限定のオリジナルグッズの制作、販売が可能です。iPhoneケースや簡単なプリントTシャツなどの物品販売に挑戦することができます。
在庫リスクが少なくwebで画像をアップするだけで簡単に商品の制作・発送ができるので、ネタ商品や限定グッズの販売などが個人でも楽しめます。コミックマーケット(同人即売会)と一緒でユーザーとの交流(コミュニケーション)が面白くなりそうです。
ニコニコチャンネルの収益機能
ニコニコチャンネルでは投稿したコンテンツに対してチャンネル開設者(ゲーム実況者など)が自由に料金設定をすることで、有料チャンネルに登録してくれたユーザーからその収益の一部を報酬として得ることができます。
有料チャンネル(課金設定)には大きく分けて『月額課金』と『都度課金』の2つの課金方法があり、その両方を利用することも可能です。
■月額課金方式
月額課金方式では有料チャンネル登録者向けの会員限定動画や生放送、ブログマガジンの配信を行いマネタマイズして行きます。
例えば料金を月額540円(税込み)で設定すれば、ニコニコ動画からの手数料を引いた収益の約7割が、チャンネル開設者(ゲーム実況者)に入る仕組みです。
月額課金のチャンネルを開設したとしても、その中で非会員向けの無料動画の公開も可能なので、第1話のコンテンツのみ無料公開するなどして視聴者の有料チャンネル登録を促すことができます。
■都度課金方式
ニコニコチャンネルの収益分配率
■有料チャンネルからの収益の分配率
一般のニコニコユーザー(視聴者)が月額の有料チャンネルに加入したり、動画などのコンテンツを購入してチャンネル開設者(以下 ゲーム実況者)に入る収益に分配率とは?
よくインターネット上の情報ではニコニコチャンネルからゲーム実況者に入る収益は約8割なんて計算を目にしますが、正確には『約7割』が数値的には近いです。
【計算式】ゲーム実況者に入る収益金額と分配率の関係
ニコニコチャンネルの収益分配の仕組みはこうです。
■2014年7月以降に発生する課金に対する分配率
『ユーザー課金収益から、事務手数料14%及びこれに対する消費税額を控除した金額のうち83%をチャンネル提供者に分配する』
■例えば月額540円(税込み)の料金設定をしている場合の簡単な計算方法
①まず税率8%=40円を引きます。 540円-40円(税)=500円
②そこから事務手数料の14%を引いて計算します。 500円-70円(事務手数料14%)=430円
③この430円から更にドワンゴの取り分17%が引かれた、残りの83%がチャンネル開設者の収益となります。 430円×83%(0.83)=約357円
540円の税込月額料金からチャンネル開設者への分配率を計算した場合、収益は約67%=357円がゲーム実況者の取り分となります。
結果、ニコニコチャンネルからゲーム実況者(チャンネル開設者)に入る収益は約67%。
大雑把に算出する場合は月額料金(税込み金額)の約7割で計算すれば、どの位の収入になるのか?目安になると思います。
参考資料:ニコニコチャンネルの収益分配比率変更(2014年7月より)
ニコニコチャンネル 会員数10,000人の人気ゲーム実況者の月収と年収は?
ニコニコチャンネルの課金額が月額540円(税込み)、有料チャンネル会員数10,000人の人気ゲーム実況者の収入は
■357円×10,000人=月収357万円
■357万円×12ヵ月=年収4,284万円
ここから導き出される結論は……、
※出典 革命機ヴァルヴレイヴ『エルエルフ』
某有名ゲーム実況者レ〇ルトさんのニコニコチャンネルからの収入は年間約4300万円ほどと予測されます。
これにニコニコ動画(クリエイター奨励プログラム)からの収入が年間1,000~1,500万円。
公式生放送やイベントの出演料、電子書籍の販売で年間300~500万円。
YouTube投稿動画からの収入が年間1,000~1,500万円。
大雑把に1年間で稼いでいる額を予測すると、あの人気ゲーム実況者レ〇ルトさんの月収は600~650万円、年収は約6,600~7,800万円くらい?ではないかと思います。
※ちなみにインターネット上での予想は年収7,000~8,000万円と噂で言われています。
一般人の感覚からすると大きな金額ですが……
日本人のトップユーチューバー『HIKAKIN』の年収が3~4億円以上、その下のクラスでも年収1億5千万前後は稼いでいると言われている中で、それと比較するとやはりニコニコ動画のゲーム実況者の年収は少ないと感じてしまいますね。